コロナ禍だからこその六華の輪。

様々な特集を組みました!

少しでも読んでいる時間を楽しく、心安らぐものにできますよう、願いを込めて。(南45期一同)


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ご挨拶

六華同窓会会長 大西雅之(南24期)

2020年は新型コロナウイルスの影響により、政治、経済等の社会活動を始め、私たちの生活にも大きな影響が続いています。私の所属する観光業界も大きな打撃を受け、現在も厳しい状況が続いておりますが、同様なご苦労をされている同窓生の皆様も多数おられると思います。六華の伝統である堅忍不抜の精神で、この苦難に打ち勝たれますよう衷心よりエールを送ります。

今年創立125周年を迎えた私たちの母校は、明治28年に札幌尋常中学校として開校し、明治、大正、昭和、平成、令和と時代を刻んできました。その間、約4万人の先輩たちが卒業され、「堅忍不抜」「質実剛健」の精神のもと、北海道、日本そして世界のリーダーとして活躍されています。そしてこの輝かしい歴史と伝統の上に、前途有望な後輩たちが育っています。

しかし残念ながら、式典や講演会など予定されておりました創立125周年関連の事業はほぼすべてが中止となり、例年開催している総会、懇親会も中止せざるを得ませんでした。止むを得ない環境とはいえ、楽しみにされてきた多くの同窓の皆様、関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。

このような状況下においても、後藤武志委員長をはじめとする幹事当番期南45期のみなさんは、「六華Precious Ring」のテーマのもと、例年通り六華ゼミの開催と会誌の発行を行い、一生懸命活動を進められております。心から敬意を表しますとともに、御礼を申し上げます。

私たちが暮らす北海道は、「食」「観光」「環境・エネルギー」「バイオ」など優位性を持つ分野も多く、多くの可能性を秘めていると思います。長期化しそうな新型コロナウイルスの影響ではありますが、出来るだけ早くダメージから回復し、令和という新しい時代に、未来の自立した北海道の夢を描きたいものです。

多くのすぐれた人材を輩出してきた札幌南高校の使命はとても大きく、世界で活躍する六華同窓生の輪、まさに「六華Precious Ring」がその道を切り開くことを大いに期待したいと思います。

最後になりましたが、母校札幌南高校のますますの発展と、六華同窓生のご健勝とご活躍、そしてこの六華の輪がますます広くそして強力に広がるよう祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。


苦境を乗り越える大きな力に

北海道札幌南高等学校長 廣田定憲

 2020年六華同窓会記念冊子が発刊されますことを心からお慶び申し上げます。今年は125周年記念事業として、光回線の設置、ICT機器、大型製氷機、屋外用テントなど、六華同窓会から多大なるご支援をいただきました。心より感謝申し上げます。

 また、南45期の皆様には、六華ゼミの企画運営で大変お世話になっており、あらためてお礼申し上げます。

 本校創立125周年を迎えた2020年は、世界の歴史に刻まれる忘れられない年になりました。10月17日には創立125周年式典の開催を予定しておりましたが、コロナ禍により、誠に残念なことではありますが、式典を中止にせざるを得ませんでした。学校の方も、この125年の歴史の中で初めて、約3か月にわたる休校を余儀なくされました。

 部活動に打ち込んできた生徒たちには、目標としていた大会やコンクールの中止という辛い知らせがありました。南高祭をはじめ、楽しみにしていた学校行事も中止とせざるを得ない状況になりました。高校生活最後の集大成となるはずだったものが、目の前から消えていく。特に3年生の生徒たちには、その気持ちに寄り添えたとしても、高校時代にこのような経験をしたことのない私からかける説得力をもった言葉は見つかりませんでした。しかし、生徒たちは、一人ひとりが自分の頭で考えて、この現実と折り合いをつけ、次の目標に向かっていってくれました。生徒たちのこれからの人生、何度も大きな壁が立ちはだかります。他の世代より辛く苦しい思いをしている分だけ、それを乗り越える大きな力になっていくと信じています。

 今年度のテーマは「六華 Precious Ring」。六華という共通の縁で結ばれた個性溢れる会員の皆様お一人お一人の力を結束され、六華同窓会の歴史と伝統がこれからも受け継がれていくことを、ご期待申し上げます。

 結びに、六華同窓会のますますのご発展と会員皆様のご健勝を祈念いたしますとともに、今後とも、母校へのご支援をお願い申し上げ挨拶といたします。


六華同窓会活動について

六華同窓会幹事長 西尾長幸(南29期)

新型コロナウイルスの影響により、2020年は夏の交流会、同窓会懇親会などほぼすべての会を中止とさせていただきました。また、式典や講演会など、予定されていた125周年関連の行事も中止せざるを得ない状況となりました。

母校も長期休校や夏休みの削減など、大幅なカリキュラムの変更を余儀なくされました。

そこで学校側からの要請もあり、125周年関連行事に使用する予定であった予算を、母校の教育環境の充実に役立てていただくため支出することを4役会で決定させていただき、実行させていただいております。

2020年8月末時点で、Wi-Fi機器購入と工事料、タブレットや熱中症対策のテント、製氷機購入など、約4百万円の寄付をさせていただいております。

これで、Wi-Fi環境に関しては、道内公立校トップクラスになったとのこと。テント、製氷機は夏場の熱中症対策に大変役に立ち、学校側から感謝の意が伝えられております。

今後ほかに、ディスプレイやケーブル等の購入を予定しており、最終的には6百万円程度の金額になる予定です。

また、東京六華同窓会の昨年の幹事当番期南36期のみなさんから、学校に対し、タブレットやUSBメモリ、扇風機の購入など、約2百万円の寄贈があったと聞いております。

125周年記念誌と、5年に一度の会員名簿は当初の予定通り発行いたします。また、百周年記念館展示のアップデートも予定通り行います。

幹事当番期南45期のみなさまには、例年の活動内容とは大きく異なる年になってしまいました。新型コロナウイルスの影響下で、懇親会がないとはいえ、六華ゼミの開催や会誌の発行など、一生懸命に活動を進めてくださっております。

南45期のみなさんに改めて心から感謝を申し上げます。

またみんなで集まって何かを行える時が来るよう祈りつつ、できる限り同窓会活動を進めてまいりたいと思います。

六華同窓会をどうぞよろしくお願いいたします。


六華 Precious Ring

2020年六華同窓会実行委員長 後藤武志(南45期)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年六華同窓会総会・懇親会が中止となった中、皆さまへ本会誌をお届けすることができた事を、実行委員長として大変嬉しく思います。発行に際し、ご協賛・広告のご出稿で支援をいただきました皆さま、製作にご協力をいただきました皆さま、そしてかつてない事態下での同窓会活動にご助言・ご協力をいただきました皆さまに、幹事期である南45期を代表して厚くお礼を申し上げます。

 私たちは、今年度の同窓会活動テーマを「六華 Precious Ring」と掲げました。五輪の年であることにちなみ、六華のつながりを「かけがえのない輪」として表現したものですが、その後に新型コロナの流行となり、著名人の死去、外出自粛、医療の逼迫、新しい生活様式の誕生、五輪の延期…と、今までにない事態や予想しなかった事態が次々と起こる、波乱の年となりました。

 私たちも「コロナ禍における幹事期活動」という課題に向き合い大いに悩むこととなりましたが、実行委員として25年ぶりに集った同期で協議し、「六華 Precious Ring」を同窓の皆さまに感じていただけるよう、コロナ禍においても活動を継続する」「総会・懇親会は中止となっても、総会・懇親会以外の活動をやり遂げる」という方針を決め、ここまで活動をしてまいりました。その集大成の一つが、本会誌となります。皆さまに、六華のつながりの価値をあらためて感じていただくきっかけとなれば幸いです。

 さて、来年度の幹事期は、南46期が務めます。南46期の皆さんは、私たちと同じく新型コロナウイルスの流行状況によって開催が左右される状況におかれながら、1年ぶりの懇親会開催を準備するという、大変な役割を担うことになります。私たちもお手伝いさせていただく所存ですが、皆さまからも厚いご支援を賜れれば幸いです。

 最後になりますが、六華同窓会のますますの発展と、同窓の皆さまのさらなるご活躍とご多幸を祈念申し上げ、ご挨拶に代えさせていただきます。


新旧を繋ぐ流れのなかで

2021年六華同窓会実行委員長 小西正一(南46期)

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により困難な状況が続くなか、六華同窓会の想いを繋いだ202020年六華同窓会記念冊子の発刊、誠におめでとうございます。また、本同窓会活動にご尽力頂いている諸先輩方に敬意を表しますとともに、深く感謝申し上げます。

 私たち南46期は、本来であれば開校125周年のメモリアルイヤーとなる10月の総会・懇親会に向けて八面六臂のすさまじい働きをしている南45期の先輩方から現地、現物、現認で多くを学んでいくはずでした。しかしながら、コロナ禍の折、途中からは対面での開催が難しくなりオンライン会議へ参加させて頂いてまいりました。このようなかつてない事態下でも、札幌南高校と本同窓会の輪・つながりをかけがえのない六華 Precious Ring として、明るく前向きに活動をしてこられた南45期の先輩たちの柔軟な行動力にただただ感嘆しております。それと同時に、私たち南46期が担う責任の重さに身の引き締まる思いです。まだ、先の見えない状況が続いておりますが、本同窓会の歴史を繋ぐべく、幹事期としての役割をしっかりと果して参りますので、先輩方のご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 さて、南46期はどういった世代なのかを紹介させて頂きます。私たちが南高校に入学した1993年4月は、11学級から10学級へ1学級減少した初年度でした。1995年10月の新校舎竣工時は3年生として、お金に代えられない先輩方の思い出が詰まった机と椅子は捨てられないと先生方に諭され、旧校舎から新校舎へ運んだ新旧校舎を経験している稀な世代です。また、2000年の甲子園出場への布石として、野球部が大活躍しており、私は吹奏楽部員として全校応援を楽しんでおりました。これからの幹事期を迎える後輩たちは現校舎世代とご認識下さい。

 最後になりますが、六華同窓生の皆様の益々のご活躍と母校・六華同窓会の更なるご発展、来年笑顔で皆様にお会いできますことを心より祈念申し上げ、ご挨拶に代えさせて頂きます。